ギグ資本主義

このまま特効薬や感染回避法が開発できずに何年も何十年も経ってゆくとしたら、

金なんかいくら持ってたって意味ないよね。

 

遅かれ早かれ、いずれ感染して死ぬんだから。(これは平時でも同様だが、そこに至る精神状態は異なる。少なくとも次世代の繁殖にあたってはこれまで以上の躊躇を要する)

 

金(カネ)はもともと価値を交換するための道具=通貨で、資産として蓄積するために用いることを想定していないツールなので、現預金や国債保有してたら発行国家が破綻したら只の「数字の並び」だし、株や社債だったら発行企業が潰れたらゼロになる。土地持ってても買手(借主)の漸減に比例して担保価値もゼロに近く(手入れの手間はかかる)。当初から資産として設計された現物資産の貴金属だけは無価値にはならないが、流通性が悪いため日用物品との交換に用いられることはないだろう。

 

そういう状況が続くとしたら、(現存する英知で)人類が生き延びて行くには本当の意味での共産体制に移行する。もしくは、日本の江戸時代の町びとのような「宵越しのカネは持たねぇ」という精神に戻る、新しいギグ(一日だけの)資本主義の誕生になるかもしれない。