明日はあるのか

ロックバンドの話で例えよう。

メジャーレーベル所属のロックバンドとして一度売れて、13年活動して解散。解散理由はフロントマンがやりたい事をやるためにソロ活動するため。で、そのフロントマンはソロでやり出した最初の頃はご祝儀的に売れたがレコード会社の方針(こういう曲を作れと言う命令)が気に食わず契約期間満了をもってインディーズへ。自主制作でやりたかった事をやろうとするも、それまでメジャーレーベルから出ていた制作費が出なくなったことでサウンドプロダクションが貧弱になり作品もしょぼい仕上がりに。結果、ソロでの活動は停止。一度売れたプライドとメジャーレーベルと円満とは言い難い終わり方をしたこともあり、それまでの人脈に頭を下げることができず、生活のために住んでいる地元でそれまでとは全く違う仕事に就く。それでも昔取った杵柄でもう一度ロックで食っていきたいと、オーディションに応募するも自分の子供くらいの歳のピチピチのロッカー達に太刀打ちできず書類審査で落選の連続。自分で作品を作り上げる制作費も無く、オーディションで歌うことすら許されない。頭の中にはロッカーとして再び観客の歓声を浴びることしかないのに、日々の生活費を稼ぐことだけで過ぎてゆく日々。この元ロッカーに明日はあるのか?

 

改行はその気になったらやります。