3大欲求

ヒトの3大欲求と称される、食欲・睡眠欲・性欲。

近年は性欲の代わりに承認欲が台頭しているが、性欲は M/F/L/G/B/T 各性別において未だに根強い人気があり、3位圏外に落ちる気配はまだ見えない。

それぞれの欲求の対象について考察してみよう。

 

・食

対象は有機物だが、ここ数世紀は生きている動物を仕留めて肉や臓物を生で食らうことも減り、専ら火を通した穀物や肉片などがそれに当たる。稀に生の魚を食らう習慣のある地域も有るようだが限定的だ。

基本は、静止している加熱して無毒化した有機物がその対象だと定義していい。

 

・睡眠

対象は時間なので形が無い。時間は時計のような測定装置によって存在しているかのように誤認されているが、誰もその存在を証明できていない。左様なものを定義することは修士号すら取得できていない小生には困難なため本稿では割愛する。

 

・性

種の保存本能が由来なので、原則として異種は対象外となる。稀に異種や概念が対象となる症例が有るが、バグとして例外処理として問題なかろう。

ヒトの同種となると当然選択肢はヒトに限定されるわけだが、ヒトには人権という法律の上位概念の憲法(無い地域もある)で担保された権利が付与されているので、ヒトを対象とする性欲は実務的にも法律的にも参加者全員の合意なく実行は出来ない。

毎日3回の食欲、同1回の睡眠欲は対象の合意が不要なのに対して、性欲は人権保有者である対象の合意が必要となる難易度の高さゆえ、無償で実施に至るには当事者たちが無知であるか貨幣および非貨幣対価との交換が条件になっている事例が複数観察されている。